伴 清治 先生(愛知学院大学歯学部)
4、歯科用ジルコニア
CEREC1はチューリッヒ大学のMörmannらが1985年に世界で初めて開発した歯科用CAD/CAM装置であるが、Densply社はDicor MGC(雲母70%、ガラス30%)というガラスセラミックスを1986年に提供した。一方、Vita社は同年に長石系セラミックスであるVitablocs、1992年には改良型であるVitablocs Mark IIを提供した。以来、ガラスセラミックスが歯科用CAD/CAM材料の中心であった。その後のCAD/CAMシステムの発展は目を見張るものがあり、この20年余りの間に歯科修復物製作技法・材料は革命的に進化した。現在のCAD/CAMシステムは大きく分けて、スキャナーおよびCADソフトウェアーからなるCAD(Computer-aided-designing)システムと、切削加工またはAM(Additive manufacturing)を行うCAM(Computer-aided-manufacturing)システムの2つで構成されている。AM法の場合は特定の材質のものだけが使用可能である。一方、切削加工の場合、材質の制限はなく切削可能なブロックとして装置に固定さえできれば、金属、レジン、セラミックスの何れでも使用可能である。今回は、CAD/CAMシステムで使用する歯科修復材料の多様性と各材料の特徴について説明する。
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伴 清治 先生 < 略歴 > 1976年 名古屋工業大学大学院工学研究科修士課程 修了 < 主な著書 > ジルコニアの歯科材料学入門 補綴臨床、2013~2014 ほか |